事例紹介

CASESTUDY #08 問題ばかり起こす社員をクビにしたいのですが。

3年前から半年単位で契約更新してきたパート社員に対して、業務量が減ってきたため次回の更新をしない旨伝えたところ、「いきなり言われても困る」と言われてしまいました。 契約期間が終了したのでこのまま強行したいと思いますが注意すべき点はありますか?

[ この事例の回答 ]
反復更新で期間に定めがない契約と同視することが社会通念上相当と認められる有期雇用契約については、「雇い止め」として解雇相当の取り扱いを受ける場合があります。

期間契約社員であるパートやアルバイトについては雇用について甘く考えがちですが、いわゆる自動更新のような反復継続を行っている場合は、無期労働契約と同一視され正社員と同様に取り扱わなくてはならなくなります。
これは労働者側に一定の「更新期待権」という権利が認められるからです。

会社としては労働力が調整しやすいようにとパートやアルバイトを雇っているにもかかわらず、このような事態になってしまっては大変です。
こうした事態を避けるためには、期間契約社員にはきちんと期間満了にて終了する可能性があること、面談を行い更新条件を提示すること、が最低限必要なことになります。

なお、付随する法律にパートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)というものがあり、以下のような内容が定められています。

  • 1.労働条件の文書交付・説明義務
  • 2.均衡のとれた待遇の確保の促進(働き・貢献に見合った公正な待遇の決定ルールの整備)
  • 3.通常の労働者への転換の推進
  • 4.苦情処理・紛争解決援助

この法律では、パートタイム労働者の雇用ルールを正社員に準じて明確にすることで、その社会的地位を向上することを目的としています。
やらなければならないことはまず、パートタイマーの労働契約書を整備すること、パートタイマー用の就業規則を作成すること、正社員とパートタイマーの役割の違いを明確に定義すること。後で問題にならないように法律に準じた対応が必要になるでしょう。